祖父から沢山のことを学びました
平成18年3月16日に、僕の名付け親である祖父が他界しました。
僕は「成博(なりひろ)」という名前を凄く気に入ってます。
良い名前を付けてくれた祖父に感謝してる。
祖父は享年92歳。
通夜には200人近くが参列してくれました。
祖父には沢山のことを教えてもらったが、何を教えてもらったか覚えてない。
沢山教えてもらったので何を教えてもらったのか、具体的に思い出せない。
祖父が亡くなってから、遊んでもらった時のことなどを思い出した。
遊んでもらったことよりも今も鮮明に覚えていることがある。
それは、電車のホームに落ちたサラリーマン風の男性を助けてあげたことだ。
僕が小学一年生の頃だから、今から28年位前だと思うんだけど、親戚の家に遊びに行くために電車に乗った時、ドアが閉まる直前に一人のサラリーマンが飛び乗ろうと走ってきた。
電車とホームの間の隙間に落ちてしまったが、電車のドアは閉まろうとしていた。
今だったらドアは開くのだと思うが、当時は何もなかったように閉まろうとしてた。
閉まりきり直前で祖父がドアが閉まるのを手で押さえ近くの人に「誰か力を貸して」というようなことを言った。
だけど周りの大人達は誰も力を貸さなかったのを覚えてる。
僕も見てるのが精一杯で何も出来ないし、見てるだけで怖かったのを覚えてる。
結局、祖父が足でドアが閉まるのを防ぎながら、サラリーマン風の男性を引っ張り上げたことにより無事に助かった。
祖父は痩せていて、あまり力があるタイプではなかったが、火事場のクソ力?で引っ張り上げたんだろう。
サラリーマン風の男性のズボンのヒザ付近は切れていて、ヒザ付近からは血が出ているのが分かった。
助けてもらった後にサラリーマン風の男性が祖父に軽く会釈をしたのは覚えてる。
親戚の家に着いて祖母が「あの人はお礼を言わなかった」と祖父に言った。
祖父は「あれだけのことがあったんだから冷静になれないだろう。
お礼を言いたくても言えなかったんじゃない、頭は下げてたから良いよ」と言っていた。
当時の僕はガキだったけど、祖父は凄いな!と思った。こんな人に名前を付けてもらって嬉しかった。
92年という長い年月を生きていたが、祖父には敵がいなかったのでは?と思う。
・損得ぬきで行動できる
・人の悪口を言わない
この二つは簡単なようで難しいと思う。
僕が24歳の頃に一人暮らしをし結婚をしたので祖父と同居してたのは約24年間だった。
今更だけど、もっと沢山話を聞かせてもらいたかったし、一緒にお酒を飲んだりしたかった。
今の僕に無いものを祖父は持っていた。身近にいたから気付かなかったけど、色んな意味で祖父は偉大だ。
僕も将来、孫達に尊敬されるようなジジイになりたい。
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